"天君"の続編、『神様がくれた涙』

 飯島夏樹さんが亡くなられてもうすぐ半年ですかぁ・・・早いものですね・・・。 その夏樹さんのベストセラー「天国で君に逢えたら」の続編が新潮社から発売されてました。 タイトルは『神様がくれた涙』です。

神様がくれた涙

神様がくれた涙

 そして、そして、『神様がくれた涙』刊行に際し、ロビー・ナッシュ様からのコメントです。

僕も微笑み続けよう  ロビー・ナッシュ(ウィンドサーフィン元世界チャンピオン)
 夏樹のことは、彼が初めてウィンドサーフィンのワールドカップに参戦したときから知っている。いいガタイをしていて、顔もハンサムで、海の上では常にマジだった。何より夏樹はいつもニコニコしていた。それはうわべだけではない。腹の底から沸き立つような笑顔だった。だが、その夏樹が末期ガンのターミナル患者としてオアフにいると聞いて、すぐに電話した。
「余命宣告の期限が、そろそろなんだけど、それはいいんだ。実は小説を書いてね、出版されたんだよ」と、少し照れながら夏樹は言った。この状況でなお、夏樹が前向きなことに、心が洗われる思いだった。
 夏樹はいつも、希望の方を向いていた。死に瀕しても、それは変わらなかったということだ。
「書くことが生き甲斐でねえ。そうそう、実はね、ロビーにも登場してもらってるんだよ、最初の本にね」
 シャイな夏樹の、あのくしゃっとした満面の笑みが脳裏に浮かんだ。夏樹を想うとき、僕はいつも微笑んでいる。