"天君"の続編、『神様がくれた涙』
飯島夏樹さんが亡くなられてもうすぐ半年ですかぁ・・・早いものですね・・・。 その夏樹さんのベストセラー「天国で君に逢えたら」の続編が新潮社から発売されてました。 タイトルは『神様がくれた涙』です。
- 作者: 飯島夏樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/07/28
- メディア: 単行本
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僕も微笑み続けよう ロビー・ナッシュ(ウィンドサーフィン元世界チャンピオン)
夏樹のことは、彼が初めてウィンドサーフィンのワールドカップに参戦したときから知っている。いいガタイをしていて、顔もハンサムで、海の上では常にマジだった。何より夏樹はいつもニコニコしていた。それはうわべだけではない。腹の底から沸き立つような笑顔だった。だが、その夏樹が末期ガンのターミナル患者としてオアフにいると聞いて、すぐに電話した。
「余命宣告の期限が、そろそろなんだけど、それはいいんだ。実は小説を書いてね、出版されたんだよ」と、少し照れながら夏樹は言った。この状況でなお、夏樹が前向きなことに、心が洗われる思いだった。
夏樹はいつも、希望の方を向いていた。死に瀕しても、それは変わらなかったということだ。
「書くことが生き甲斐でねえ。そうそう、実はね、ロビーにも登場してもらってるんだよ、最初の本にね」
シャイな夏樹の、あのくしゃっとした満面の笑みが脳裏に浮かんだ。夏樹を想うとき、僕はいつも微笑んでいる。