アトランティック期のコルトレーン

 コルトレーンのアトランティックレーベルからの作品『コルトレーンサウンド』と『コルトレーン・プレイズ・ブルース』の2枚を聴いた。
 これでアトランティック期のコルトレーンの主な作品(5作品)を聴いたことになりますが、どれも明確なコンセプトを元に作られたような気がします。
 この2枚も『コルトレーンサウンド』はスタンダードあり、書き下ろしありと、このカルテットによる音をバラエティに収録したようなもので、『コルトレーン・プレイズ・ブルース』はコルトレーン的ブルース解釈と、共にタイトルに合ったコンセプト作品だと思いました。

 手元にある資料からコルトレーンが契約していた主なレーベル期ごとに分けると、、、

  1. プレスティッジ期: '57年〜'58年
  • アトランティック期: '59年〜'61年
  • インパルス期: '61年〜'67年

このようになり、インパルス期が最も長期間で作品数も膨大な数があり、フリージャズに代表される変貌振りには大きな魅力がありますが、このアトランティック期も成長したコルトレーンの最も充実した時期とも言えます。あの問答無用の大傑作『ジャイアント・ステップス』はこのアトランティック期の記念すべき第1作にあたります。

 このアトランティックレーベル、ジャケットの色彩がとても "カラフル" だという面白い特徴があります。上記の3枚のジャケットからもそんな感じがしませんか? 話は飛びますが、僕の大好きなロックグループ "レッド・ツェッペリン" もこのアトランティックレーベルからアルバムを出しています。

【追記】
そういえば今月号の月刊プレイボーイコルトレーンの特集!これは見逃せない。