タイガースの選手よ、ありがとう
タイガースの選手の皆様、お疲れ様でした。シリーズの結果は散々でしたが、ここまで楽しませてくれて『ありがとう』と言いたいです。
【画像: 最終打席も三振に倒れ、タオルで顔を覆う金本】
■不発の金本「言い訳なし」
目が充血していた。言葉では悔しさを表現しきれない。「言い訳はなし。力がなかっただけ」。短く区切った阪神・金本の言葉から、自戒の念が漏れてくる。申し訳ない。応援してくれたすべての人々に、頭を下げているようだった。
八回の空振り三振で、金本の05年は終了。結局、14打席でわずかに1安打だった。言い訳はしない。結果を受け止めた。ベンチから胴上げを見守った目には、自然と熱いものが込み上げてきていた。「力がない」。言い聞かせることで、鉄人の魂に再び火をつけた。
3冠王を狙おう―。今季が始まる前に心に刻んだ。「チームが勝てば、どっちでもよかったことやけど」。それは本音でもあり、建前でもあった。とにかく自分を追い込んだ。負けたくない。究極の高みを目指して、37歳はもがいていた。
日本一にはなれなかった。ただ、意地でもこのまま終わらせない。「来年また、この舞台に立ちたい」。厳しい誓いで、再び自分を追い込んだ。まだまだ終わらない。金本の極みは、だれも見えない先にある。
特に金本選手のプロ魂、根性には今まで多くの感動と勇気を頂きました。1番印象に残っているプレーは、昨年の巨人戦で骨折(ひび?)しながら片手で打ったライト前ヒットです。もう鳥肌モノです。
このシリーズでは別人のように内野ゴロの山でしたが、これが金本選手の本来の姿だとは思ってません。まだまだタイガースには必要な選手です。僕と歳も近いし、応援してますよっ!