Dinosaur jr.初期作品リマスター3枚(日本盤)を検証する

 "検証する"なんて大げさなものではありませんが(^^;

  • 「Dinosaur」85年6月に発表された記念すべきファーストアルバム。尽きせぬエモーションが込められたノイジーなギターサウンドオルタナティブ・ミュージックの走りである。(帯より)

Dinosaur Jr

 3枚の中で1番日本盤ボーナストラックが良かったのが1stですね。
 "Minor Threat"は1:35の僅かな音源ですが、吐き捨てるようなボーカルにラフな演奏で当時の迫力が詰まってます。因みにこの曲は「80年代初期、バンドとしては短命に終わりながら、後続に多大なる影響を与えたワシントンD.C.のハードコア・マスター、マイナー・スレットのカバーである」とライナーにあります。
 "Gargoyle"もスタジオ録音タイム2:10に対して3:23のライヴ演奏時間からも分かるとおり熱いです。音は共にブート並みですが、そんなことはどうでも良いと思わせます。
 この1stもリマスターにより印象が更によくなりました。"Bulbs Of Passion"で始まり、"Quest"で終わる流れも思ったほど違和感ありませんでした。
 ジャケットもHomestead盤よりずっと改善され繊細さが出てます。こうなるとラックに収まっているHomestead盤の存在が嫌になってくる。

  • 「You're Living All Over Me」"インディ・ロックにおけるギター・サウンドを確立した作品"と言わしめたセカンド・アルバム。1987年度作品。(帯より)

You're Living All Over Me

 このリマスターの良い音を聴いて一段と作品の評価が上がったのがこの2ndですね。いやはやこいつがDinosaur jr.の最高傑作です!日本盤ボーナストラックの"In A Jar"オリジナルに忠実な演奏ですが熱いっ!音もまぁまぁ良いです。

  • 「Bug」英国インディ・チャート1位を獲得したサード・アルバム。ピーター・フランプトン「ショー・ミー・ザ・ウェイ」を日本盤ボーナス・トラックとして収録。1988年度作品。(帯より)

Bug

 日本盤ボーナストラックに"Chunks and Throw Down"とありますが、まんま"Throw Down"ではないでしょうか?僕には違いが分かりません。
 しかし、やはり「Bug」は身震いするくらい最高のアルバムですね、アルバムのまとまり感、存在感では間違いなくこちらが最高傑作!(おいおい、どっちだよ)

 これらのリマスター盤、先日も書いたように明らかに3枚とも音が良くなっていて"買い"です。2ndと3rdに付いている愉快なビデオクリップもgoodです。