屋久島&九州横断旅行記:縄文杉(後編)

 トロッコ道が終わり、休憩し、準備体操をしてここからは本格的な山歩き(大株歩道)の開始です!といっても、実際に歩いてみると階段や板張りの道があちこちに作られており、斜度はそこそこキツイものの非常に歩きやすい印象を受けました。さすが年間4万人が訪れる登山道だけあってしっかり整備されています。
 
 大株歩道入口から歩くこと約30分で縄文杉の次に会いたかった「ウィルソン株」が目の前に現れました!!

【画像1:ウィルソン博士が洞窟と間違えて雨宿りしたという“ウィルソン株”】
 この「ウィルソン株」は天正14(1586)年、豊臣秀吉島津藩へ命じて伐採されたものなので、今では切り株だけとなっています。株の近くにある伐採の残りと思われる幹の先端から分析すると樹高は42mになると言われており、屋久杉最長になっていたかもしれない杉なのであります。残念。おのれ〜豊臣秀吉め…。しかし!切り株の中には飛んだサプライズが隠されていました。株の中にきれいな湧き水が湧いているではないか!!さらにさらに切り株の中から空を見上げると・・・・

【画像2:いや〜ん、ハートマークが現れるんです❤】
 まぁ、なんてロマンチックなんでしょう!因みに「ウィルソン株」の名前の由来は植物学者アーネスト・ウィルソン博士が発見したからだそうです。
 
 ウィルソン株から歩くこと約1時間半・・・ついに縄文杉が姿を現しました!!じゃじゃ〜ん!!

【画像3:縄文杉です!(推定樹齢7200〜2170年】
 当たり前ですが、「わぁ〜大きいなぁ〜」が第一印象でした。そして、何となく“顔”に見えてしまいそうな何とも言えない表情が印象的で、今まで見てきた屋久杉と比べても圧倒的な存在感でした。
 彼はここで数千年も生きて何を見てきたのだろうか・・・数十年しか生きていない私には知る由もない・・・(笑)縄文杉の前では植物の方が偉大で、私たち“動物”の方がちっぽけな存在に見えてしまいます。
 縄文杉の近くでお昼の弁当を食べて食後に再び縄文杉を眺める・・・このまま、ずーっと眺めて居たいけれど、そうも言ってられない。しぶしぶ縄文杉に別れを告げ下山。来た道を再び歩く歩く・・・。途中、川で一休み。登山靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ、川に足を浸けました。「冷たくて気持ちいい〜♪」

【画像4:足を浸けるには勿体ないくらい綺麗な川でした】
 その後もトロッコ道をひたすら歩き、夕方に無事に下山しました。これで早くも屋久島滞在二日目が終わってしまった・・・【続く】