屋久島&九州横断旅行記:太忠岳編

 屋久島滞在三日目。今日は太忠岳(1497m)登山です。縄文杉ほど時間がかからない道程なので、昨日より少し遅めの5時過ぎの起床でした。
 外に出てみると朝焼けが素敵な空だったので写真を一枚。

【画像1:屋久島の朝】
 レンタカーでヤクスギランドに到着。このヤクスギランドから登山開始です。今日は雨の予報だったので合羽を着ての登山です。ヤクスギランド入口から歩くこと約1時間、蛇文杉(倒木)のある場所からが太忠岳登山道になります。ここで友達の一人が連日の山歩きから疲労もピーク、天候も悪く景色も観れないので断念することに・・・。“太忠岳、途中だけ”になってしまいました(笑)
 冗談さておき、ここから道は険しさを増しました。縄文杉の大株歩道のように板張りの道もなく、雨も重なり大変歩きにくい状態でした。しかも雨だった為に同行していた友人はヒルの被害に遭いました。もっとも被害に気が付いたのはその日の夜、風呂場で腕から血が出ているのを見つけてですが・・・。
歩きにくく、登山客も誰一人居ない中、残った友達と私の二人だけ。ロープを伝い、岩に這いつくばり、梯子を登り、何とか無事に登頂!山頂は当然、霧(雲)で景色は観れなかったが、太忠岳最大の見せ場である高さ40mにも及ぶ花崗岩「天柱石」をこの目で見て、手で触ることが出来ました!さすがに40mにもなる岩を傍で眺めるのは大迫力でした。

【画像2:天まで届け!天柱石!幻想的な光景でした】
 友達と二人だけの貸し切りだったので、天柱石をバックに記念写真を撮りまくりました。そして天柱石の傍にあった天柱石(花崗岩)の欠片と思われる石を少しばかりポケットに・・・。そこで弁当を食べて下山しようかと思ったら何やら賑やかな団体登山客がやってきました。聞いてみると地元の小学生(神山小学校)約30名でした。みんな元気でカメラを向けるとブイサインで答えてくれました。今思えば屋久島旅行で唯一の島民とのふれあいだった瞬間でした。
 子供達からパワーをもらい帰路へ。雨は景色を遮り足元も滑りやすくとても厄介でしたが、雨に彩られた森は一層美しさを増して神秘的でした。雨が多いと言われる屋久島、最終日になって初めて身を持って体験することができました。
 さて、明日はいよいよ屋久島とお別れの日です・・・【続く】